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リウマチの症状はどのように進行していくのか

手が痛い年寄りの女性

リウマチの症状の進行には、初期から末期までの4ステージがあります。
リウマチの初期症状には関節の炎症に伴う腫れと痛み、発熱などが現れます。
リウマチの進行によって症状も変わり、関節の軟骨や骨の破壊、関節の脱臼や変形が起こります。
関節の破壊が進行してしまうと、日常にこれまで出来ていたことが出来なくなり、家事や仕事などが困難になります。
このため生活する上で機能障害が進行し、いずれ介助が必要となるのです。

医療の現場では関節リウマチの症状の進行度を、関節破壊と機能障害の程度で分類・判定しています。
破壊の進行程度は4段階のステージで分けられ、ステージIは初期となります。
この段階では軟骨と骨の破壊は無い状態ですが、症状がステージIIの中等期になると軟骨が薄くなり、関節の隙間が狭くなっていることが見られます。
ですが、まだ骨の破壊までには至っていません。
リウマチがステージIIIの高度進行期に入ると軟骨と骨に破壊が生じた状態となり、末期のステージIVでは関節が破壊されて強直固定され、動かない状態となります。

リウマチで関節の破壊の進行に伴った日常生活の障害(機能障害進行度)も、やはり4段階のクラスに分けられます。
クラスIはほぼ正常で、健康な人と同じように不自由なく生活や仕事が可能な状態です。
クラスIIは軽度障害となり、多少の不自由はありますが、これまでの生活を保っている状態を示します。
クラスIIIは制限がある状態となり、身の回りのことはある程度こなせますが、外出時などには介助が必要となった状態をいいます。
クラスIVは不能を示し、ほとんど寝たきりか又は車椅子の生活となって、身の回りのことも自分では全く行えない状態です。

これまでリウマチの進行はゆっくりと進み、10年以上の時間が経過してから骨の破壊が生じると言われてきました。
しかし、リウマチを発症後早期から急速に関節破壊が起こることもわかってきました。
関節の痛みや腫れが強くなくても内部の炎症は続き、破壊が進行している場合があります。

リウマチには抗生物質などは効かない

リウマチが起こるのは、マイコプラズマが関係しているといわれています。
マイコプラズマは肺炎などを引き起こす細菌で、リウマチも感染症であるという古くからの説があり、抗生物質を投与する治療が行われてきました。
抗生物質の有効性を示す文献も数多く出されています。

その中のひとつである、アメリカの米国国立衛生研究所によってなされた1995年の研究結果があげられます。
48週間、抗生物質を投与した109名と投与しなかった110名を比較し、投与した54%で関節の腫れが、56%で関節の圧痛が改善しました。
また血液中の所見でも有意な改善が見られています。

しかし、リウマチを発症するもとがマイコプラズマの感染だけではないので、抗生物質が効かない症例もあります。
例えば細菌感染のほか関節炎が起こるのは、甲状腺機能低下やホルモン系の低下・重金属の蓄積・食物アレルギー・栄養素の欠損などがあります。
これらの場合、抗生物質は効かないと考えられ、また自己防衛システムの異常であるときにも抗生物質は効きません。

抗生物質が効かない場合は、なぜ関節炎が起きているかをしっかりと探る必要があります。
リウマチに使用されるステロイドや消炎鎮痛剤のほか、近年では生物学的製剤があります。
これは生体が作る物質を点滴や皮下注射で投与します。
抗生物質が効かない自分の細胞を攻撃している場合、異常を起こすサイトカインの働きを留めるものと、サイトカインの生産を促す前の防衛反応をコントロールしているT細胞の働きを抑えるものがあります。

抗生物質の効かない自己防衛システムの異常ならば、腸や副腎などに良い食事を摂る事で身体を正常な方向へと導く手助けができます。

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